かんてんぱぱとプログラミング思考
昨日、かんてんぱぱの専門店でゼリーやババロアなどの材料をたくさん買ってきました。料理はほとんどしませんがゼリー作りは結構好きなので月に1〜2回作っています。ゼラチンやアガーを溶かして、フルーツジュースやフルーツビネガーを混ぜるだけです。
小学生の頃、自宅のキッチンの床下収納に、かんてんぱぱのゼリーのもとが常時ストックしてありました。母がお菓子作りなどで使うために買いだめしてあったものですが、お湯に溶かして冷やすだけで簡単に作れるので、学校から帰ってきておなかが空いた時に、缶詰のフルーツと一緒に金属のボウルで冷やし固めて、ボウルのままスプーンで食べていました。規定量のお湯を入れれば普通のゼリーが出来上がりますが、湯量を調節することで硬めにしたり柔らかめにしたりできるので、その日の気分にあわせて微調整していたように記憶しています。
今思うと、この「自分で作れば好きな食感のゼリーが食べられる」という経験は、何かを作ることや試行錯誤することが面白いと感じた最初の出来事だったように思います。ゼリーを買い与えるのではなく、ゼリーを作る材料を与えるというシステムを母が計算して用意していたとは思えませんが、結果的にプログラミング思考(論理的思考)を育むことに一役買っていたことは間違いないでしょう。
子供のプログラミング教育が流行っているようですが、興味のない子どもに無理矢理Scratch(プログラミング教育用のソフト)をやらせるよりは、お菓子やおもちゃなど、子供の好きなものを作る材料を買い与える方が効果的かもしれません。
1981年新潟生まれ、千葉育ち。2007年よりウェブデザイナ・ディレクタとして、数社のウェブサイト設計および運用に従事したのち、2014年にフリーランスとして独立。同時に東京を離れて地方に移住。情報設計の理論に基づいた、合理的で使い心地のよいウェブデザインを模索しています。猫と工作とブラストビートが好き。