クラウドストレージを書籍保管庫にしてiPadで読む
Macに保存してある雑誌や漫画をiPadで読みたいのですが、iPadのストレージ容量は16GBなので、本体に書籍の画像ファイルを入れるとすぐにいっぱいになってしまいます。本体のストレージは写真と音楽ファイルのために確保しておきたいので、書籍データはクラウドストレージに保存してそれを見に行く方法にしました。
クラウドストレージ(パソコン本体ではなくオンライン上にファイルを保存しておけるウェブサービス)は星の数ほどありますが、結果的に何年か前にアカウントだけとっておいて使っていなかったboxを使うことにしました。
2021/06/21 追記
boxでは容量が足りなくなったため、現在はレンタルサーバの非公開領域をファイルサーバとして利用しています。
クラウドストレージを書籍ビューワとして使うにあたってチェックしたポイント
書籍ビューワとして利用するにあたって、個人的に必要だった条件は以下の4点です。
- 無料で使える
- ストレージ容量は5GB以上
- アプリの動作が軽い
- ローカルのフォルダ階層構造がクラウド側でも保持される(ローカルと同期がとれる)
Amazon cloud driveやGoogleフォトは画像ファイルを無制限にアップできますが、アップロードしたフォルダは自動的にひとつのフォルダにまとめられるので、フォルダで管理したい場合には使えませんでした。
逆にいえばローカルフォルダと同期する系のクラウドサービスであれば何でも良いので、あとはiPadアプリ側が軽快に動くかどうかということにポイントが絞られます。
今回使ったboxはデフォルトの容量は10GBですが、なぜか50GBになっていました。アカウント登録時にキャンペーン的なものに参加していたのかもしれません。
書籍ビューワとしては使いづらかったもの
試してはみたものの、書籍のビューワとして使うには物足りなかったサービスです。忘れないようにメモしておきます。
- bitcasa
- 10GBあるので容量的には十分なのですが、boxに比べてアプリの動作が少し重く、ページをめくったときにタイムラグが結構ありました。2018年1月現在はサービスを終了しています。
- Amazon cloud drive
- 年会費3900円のプライム会員限定サービスで、画像ファイルを無制限に保存できますが、ローカルの特定フォルダと同期するタイプのサービスではないので選択肢から外しました。「Amazon Photo」アプリだと画像が画面の幅にフィットするように表示されるので、縦横比によってはページ全体が表示されません。閲覧は「Amazon Drive」アプリの方がベターです。
- Googleフォト
- 容量無限なのは良いのですが、フォルダ階層をツリー表示できないので書籍ビューワとしては使えませんでした。
フォルダを内包しているフォルダをアップロードするとツリー構造は無視されて全部「Googleフォト」フォルダに格納されます。 - Googleドライブ
- 無料で15GBまで使えるし画像ビューワとしても問題ありませんが、Google Driveは仕事用に使っているので今回の選択肢から外しました。
なお、こちらのアプリからGoogle Photosでアップした画像がツリー表示できないものかと目論みましたが無理でした。