テレビの影響についての考察

テレビの影響についての考察

曇り空が続いているため毎日空気がじめじめしていますが、「マイナスイオンがいっぱいのひんやりした空気」と言い換えれば、読み手に与える印象をポジティヴ変換できます。

テレビの影響についての考察

管理しているウェブサイトのひとつに、知人が経営している地方の保護猫施設のウェブサイトがあるのですが、先日の22日にその施設がゴールデンタイムのテレビで紹介されたため、アクセスが普段の10倍くらいに伸びました。

日付:PV / UU
2016/07/20:425 / 78
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2016/07/23:5188 / 795 ←オンエア
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オンエア中にGoogle Analyticsでアクセス状況を監視していましたが、リアルタイムユーザは最大で約250人、平均セッション時間は3分15秒、デバイスは80%がスマホからでした。テレビ経由のユーザはほとんどがスマホなので、TVCMを流しているのにスマホ向けのコンテンツを用意していない会社は相当な機会損失になるし、逆にPC向けコンテンツでTVCMを流しても効果は薄いと言えます。

Google Analyticsのリアルタイムユーザ数が最大の250人になるまでにかかった時間はテロップで施設名が紹介されてからの約30秒、つまり1秒あたり8.3人ずつ増加したことになり、サイトのページ読み込み時間は平均2.7秒なので、サーバへの同時接続数は22くらいだと思います(250人÷30秒✕平均2.7秒=22.4人)。なお、Analyticsのリアルタイムユーザ数とサーバへの同時接続数を混同されている方がいますが、これらは別のものです。

サーバはエックスサーバのX10プランを使っており、ApacheのKeepAliveTimeoutがどうなっているのか知りませんが、仮に5秒としても100未満なので、503エラー(アクセスが集中し過ぎてウェブサイトが見れなくなること)の心配は杞憂でした。

しかしながら、地方の単一の市区町村の保護猫施設というマイナなジャンルですら、全国ネットのTVで紹介されたことで先述したくらいの影響を受けたことを考えると、全国規模で事業展開している企業やウェブサービスが安価な低スペックのレンタルサーバでウェブサイトを運営していた場合、すぐにアクセス制限がかかって大きな機会損失になることは容易に想像できます。

にもかかわらず、それらに備えていない会社が非常に多く、なんだかもったいないなあと小学生並の感想をいだいたところで本日の記事を終わります。

WATANABE Takeshi
WATANABE Takeshi
渡邉岳 / ウェブデザイナ / 愛猫家

1981年新潟生まれ、千葉育ち。2007年よりウェブデザイナ・ディレクタとして、数社のウェブサイト設計および運用に従事したのち、2014年にフリーランスとして独立。同時に東京を離れて地方に移住。情報設計の理論に基づいた、合理的で使い心地のよいウェブデザインを模索しています。猫と工作とブラストビートが好き。