スズメの雛

スズメの雛

キッチンの窓の外に雀の巣があるのですが、昨日か一昨日に雛が孵化したようで、親鳥が巣と庭を忙しそうに往復しています。餌となる虫はそこらじゅうにいますし、カラスもほとんどいないので、都会の雀よりは子育て環境に恵まれていると言えるかもしれません。

午前中は窓を開けているので雛が餌を求める声がずっと聞こえます。猫は鳥がいることが気になって仕方がないようで、午前中はずっとキッチンを右へ左へウロウロしていました。

夕方、いつもどおり庭仕事をしていたらガレージの横に雀の雛が2羽うずくまっていました。巣から落下したのかもしれませんが、怪我をしたり衰弱している様子はありません。2羽とも羽毛が生えそろっており、巣立ちの練習をしている可能性もあるので、しばらく観察することにしました。

日が暮れる頃にもう一度見に行きましたが、まだ先ほどと同じ場所にうずくまっていました。季節的に凍死する心配はないと思いますが、このまま放置して蛇や蟻に襲われたりすると夢見が悪いので、ダンボールに藁を敷いて簡易ベッドの中に入れて、親鳥が見つけやすいように少し高台になっている位置に置いておきました。なお、「雛鳥を触ると人の匂いがつくため親鳥が育児をしなくなる」という話を聞いたことがあるので念のために事前に調べてみましたが、そのような研究結果やエビデンスはなく、人が雛に触ったからといって親鳥が育児放棄するようなことはないようです。

翌日の朝に様子を見に行ったところ、2羽の雛はダンボール箱の中で寝ており、親鳥らしき雀が近くの木の上で鳴いていました。雛をダンボール箱から出すと、ガレージの向かいの森の中に一目散に走っていき、親鳥もその後を追いかけるように飛んで行ったので、無事に合流してくれると良いと思います。

WATANABE Takeshi
WATANABE Takeshi
渡邉岳 / ウェブデザイナ / 愛猫家

1981年新潟生まれ、千葉育ち。2007年よりウェブデザイナ・ディレクタとして、数社のウェブサイト設計および運用に従事したのち、2014年にフリーランスとして独立。同時に東京を離れて地方に移住。情報設計の理論に基づいた、合理的で使い心地のよいウェブデザインを模索しています。猫と工作とブラストビートが好き。