楽しすぎてやばい
先週、クライアントから送られてきた資料内のキャッチコピー案のひとつに「楽しすぎる仲間〜」というフレーズがありました。
「〜過ぎる」という言い回しは、本来であれば「働きすぎる」「目立ちすぎる」など、度を越えており好ましくない状態を表す時に使う表現なので、「楽しすぎる仲間」と聞くと個人的には、楽しさを追求しすぎて憔悴してしまい全然楽しくなくなってしまった人を想像してしまうのですが、昨今では「〜過ぎる」も「やばい」同様に単なる強調表現のひとつになっているので全く問題ありません。
「やばい」と言えば「美味しくてやばい」「あのバンドの新曲ヤバイ」のようにあたりまえのように肯定文に用いられていますが、テレビを見ていると「このカレー辛すぎてマジやばい」のように、肯定なんだか否定なんだかわからなくなった結果「それってどっちのやばい?(おいしいの?まずいの?)」と、確認するような状況も散見され、いろいろな意味で面白いです。
桜が散るのを眺める猫。
WATANABE Takeshi
渡邉岳 / ウェブデザイナ / 愛猫家
1981年新潟生まれ、千葉育ち。2007年よりウェブデザイナ・ディレクタとして、数社のウェブサイト設計および運用に従事したのち、2014年にフリーランスとして独立。同時に東京を離れて地方に移住。情報設計の理論に基づいた、合理的で使い心地のよいウェブデザインを模索しています。猫と工作とブラストビートが好き。