六角形の猫用ストーブガードを自作

六角形の猫用ストーブガードを自作

先月に購入したトヨトミの対流式石油ストーブ(GEAR MISSION KS-GE67)ですが、ノーガードで使用すると猫が近づき過ぎて毛を焦がす可能性があるため、接近防止用のストーブガードを作りました。

サイズを決める

ストーブの台座の直径が500mmなので、少し余裕を持たせて、600mmの円が収まるサイズの正六角形にデザインしました。四角形のほうが簡単に作れますが、六角形のほうが少ない木材で作れるし、ATフィールドみたいでかっこいいと思ったからです。なお、作った後に気づきましたがATフィールドは八角形でした。

六角形の猫用ストーブガードを自作

材料をカットする

  • 上部フレーム × 6本(1×4)
  • 下部フレーム × 6本(2×4)
  • 柱 × 18本:
  • 木ダボ

上部フレームは1×4材、下部フレームは2×4材を、それぞれ丸ノコで半分の幅にカットし、台形のパーツを12個作りました。台形の底辺の長さは400mm、両端の角度は60°です。柱は6本セットで売られていたホワイトウッドの垂木(30×40×1820mm)を1本605mmにカットしたものを使います。

六角形の猫用ストーブガードを自作

塗装する

組み立ててから塗装するのは大変なので先に塗ります。塗料はワトコオイルのエボニー。この色は杉材などに塗ると染み込んで真っ黒になりますが、SPF材なら1回塗るだけで適度な黒さになるので気に入っています。塗装後はウェスで拭いて、ニオイが気にならなくなるまで4〜5日乾燥させます。

六角形の猫用ストーブガードを自作

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組み立てる

上下のフレームと柱パーツ3本を組み合わせてひとつのパネルとし、これを6セット作ります。上部のフレームは皿取錐(さらとりきり)で穴を開けてビス止めし、木ダボで埋めて穴を隠します。

六角形の猫用ストーブガードを自作

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完成したらパネル同士を側面からビスで接合します。こちらも上部のフレームと同じようにダボでビス穴を埋めて隠します。要らなくなったら端材として再利用したいので、強度が必要な場合をのぞいて接着剤は使いません。

六角形の猫用ストーブガードを自作

ダボをカットしたらヤスリがけして塗装します。

六角形の猫用ストーブガードを自作

完成

パネルを組み合わせたら角の部分をヤスリがけして完成です。重さを量ったら8.8kgでした。灯油を満タンにしたストーブの重さは約16kg※なので、掃除をするときは本体よりもストーブガードを持ち上げたほうが楽です。
※ストーブ本体11kg+灯油5kg(容量6.3L×灯油の比重0.80)

六角形の猫用ストーブガードを自作

六角形の猫用ストーブガードを自作

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給油にはノズル付きのタンクを使っていましたが、最近は工進の灯油ポンプ(EP-304FM)を使っています。ストーブガードをどかさなくても給油できるので便利です。

使用後の所感

六角形ストーブガード製作してから2年経過したので、使っていて気づいたことを追記します(2022/01/20)。

猫が柵の内側に入る心配はなかった

柵の隙間が90mmあるので、猫はストーブガードの内側に入ろうと思えば余裕で入れますが、入ったところで体を伸ばせるほどのスペースはないので入ろうとしません。ジャストサイズで作って良かったと思います。ストーブの近くに居場所を作ってあげればそこでくつろぎます。最近はイケアのキッズ用チェアが気に入っているようです。大きな猫が座っているのは牛乳パックで作ったオットマンです。

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謎の雫が付着するが拭けば問題なし

ワンシーズン使ったあたりで気づきましたが、数本の柱に透明の雫のようなものが浮き出していました。木材のヤニか塗料のオイルが固まったものだと思いますがよくわかりません。硬化しているので触ってもベタベタせず、雑巾で拭けば簡単に落ちます。

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WATANABE Takeshi
WATANABE Takeshi
渡邉岳 / ウェブデザイナ / 愛猫家

1981年新潟生まれ、千葉育ち。2014年よりフリーランスのウェブデザイナとして独立すると同時に東京を離れて地方に移住。装飾を削ぎ落としたミニマルで美しいビジュアルと、使い心地の良さを兼ね備えたデザインを追求しています。猫と工作とブラストビートが好き。