地図の話
庭の桜が三分咲きです。珍しく1日に2組ゲストがありました。午前中は茨城県から。一緒にランチを食べました。午後は最近知り合った近所の方で、お茶を飲みながら色々とおしゃべりしました。
今の自宅にはカーナビやグーグルマップのナビでは到達できないので、来客時は近所のコンビニまで車で迎えに行ったり、近くまで来たら電話してもらったりしています。到達できないと言っても、経路検索では自宅の正確な場所まで辿り着けないというだけなので、途中までナビ通りに運転して、あとは車載地図なりスマホの地図なりで位置を確認すれば来られるはずですが、あまりみんなそういうことはしません。
工務店や電気屋に自宅に来てもらう時にも、住所を伝えているにもかかわらず、「よくわからないから」というよくわからない理由で電話がかかってきて口頭で説明したことが何度かありました。調べればすぐにわかることをしないのに良い仕事をしてくれるとは思えないので、そういった場合は大抵その場でお断りしています。
子供の頃、実家の車にはマップル(昭文社が発行している地図)が2冊積んであり、両親の実家に帰省するときなど、長距離の移動中はいつもそれを見ていました。紙の地図の場合、目的地を探すのは簡単ですが、難しいのは現在地がどこかを把握することです。走行中の車から周りを見渡して目印となる建物を見つけても、それを地図上で探しているとすぐに場所が変わってしまうため、なかなか自分がどこにいるのかわかりません。スマホの地図アプリで最も優れているのはルート検索の使いやすさでも情報量の多さでもなく、「自分がどこにいるのかすぐにわかる」点だと思います。
1981年新潟生まれ、千葉育ち。2007年よりウェブデザイナ・ディレクタとして、数社のウェブサイト設計および運用に従事したのち、2014年にフリーランスとして独立。同時に東京を離れて地方に移住。情報設計の理論に基づいた、合理的で使い心地のよいウェブデザインを模索しています。猫と工作とブラストビートが好き。